きたみリブログ

北見市立図書館ブログです

【常呂館】常呂の浜の写真で見る「流氷今昔」



流氷が肉眼で確認できる令和3年の「流氷初日」は、

網走では1月17日。また、流氷が接岸し、船舶が航行できなくなる

「流氷接岸初日」は1月31日。

常呂でも1月20日過ぎから流氷がちらほら岸に着くようになりました。

以下、2枚の写真は、常呂町の高台にある弁天地区から見た

常呂橋と常呂川河口奥に広がるオホーツク海の流氷です。

1週間でかなりの変化を遂げたことがわかります。

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2月5日の弁天地区から見た流氷

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2月12日の弁天地区から見た流氷


 

次の3枚は、常呂図書館でデジタル化した膨大な写真の中から

選び取った半世紀以上前の流氷の写真です。

風景はもちろんですが、今とは岸に押し寄せる流氷の量や氷の大きさが

違うことがわかります。

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昭和35年(1960)2月 

常呂川河口の鉄橋を通過する湧網線のSL貨物と常呂前浜の流氷

*「網走市年表」には、1月12日に昨年より1週間早く網走沿岸に接岸と記載されています。

*湧網線の客車は、昭和31(1956)1月7日にレールバス、そして昭和41年(1966)

4月10日に大型ジーゼルカーが全面運行しますが、貨物のSLは昭和50年(1975)

6月8日まで運行していました。・

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昭和37年(1962)2月 

湧網線鉄橋の下の凍った常呂川を渡る人たちと奥に広がる前浜の流氷

*鉄橋に並行して南側に架設された常呂橋の開通(昭和38年12月5日)

までは、凍った川の上を通ることが冬の風物詩でした。

*300メールほど上流に旧常呂橋がありましたが、豊浜地区など旧常呂橋から

遠い地域の人たちにとって、凍った常呂川は生活道路に近いものでした。

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昭和39年(1964)2月 常呂の前浜に押し寄せた流氷